SSブログ

【寿歌 堤真一×戸田恵梨香×橋本じゅん 対談 シアターガイドより】 [演劇]



ありがとう☆   かあさんです。


シス・カンパニー  【寿歌】 

2012/2 シアターガイドに掲載された 三人の対談より


堤:台本を読むとまず「なんじゃコレ!?」と思うんだけど(笑)、
僕はこの『寿歌』に込められている宗教観のようなものが、
すごく理解できたんですよね。
人間誰しも弱いから神様を信じて頼りたいけれど、
最後の最後までは寄り添えない....という感覚。
でも寄り添えないから悲観的になるんじゃなく「しゃーないやん」で
済ませているところが僕は好きですね。


戸田:3人の会話がとても魅力的ですよね。
私は何か今までとは違うこと、新しいことをやりたいな、
と思っていた時に今回のお話をいただいて、
自分が今求めているのはコレなのかも!と。
舞台は今回で二回目。
なのにたった3人だけのお芝居に挑戦するのは、
すごく不安を覚えたんですが、これをクリアしたら自分は
どう変われるんだろう期待する気持ちのほうが大きかったんです。


橋本:僕は、いろんなメッセージがあるようで、ないようで、
結局人間の生きざまが描かれているホンなのかな~という感触なんですけど、
真ちゃん(堤)と戸田さんと会話していく中で何かが見えてくるのだろうなと。
この3人で、ちゃんと相手に言葉を掛けていく芝居をやれるのがうれしいですね。
僕、真ちゃんには迷惑しか掛けたことがないので。


堤:アハハ、劇団☆新感線の舞台では、いつもじゅんさんが
アドリブで無茶苦茶に絡んできますからね。


橋本:そう、悪かったな~って時々思い出すことがある。
そんな贖罪の意味も込めて今回はちゃんとやります(一同笑)。


戸田:私、稽古初日の顔合わせを前にして、
初めて緊張して眠れないという経験をしたんです。
足引っぱったらどうしよう~とか、いろんなこと考えてしまって。


堤:分かる~!!しかも北村想さんが来てくださったんです。
作家さん自らが初日に来るなんて!と思って(笑)。


戸田:でも「あるがままでいいですから」っておっしゃっていただいて、
少しホッとしました。


堤:うん、基本的にイキイキと自由にやってくれたらいい、
僕ら3人の『寿歌』にしてくれと言ってくれた。
また「今やっとキョウコが分かり始めた」とも話されていて、
チラシの戸田さんの写真を見てインスピレーションが沸いたからと、
新たにプロローグを書かれたんです。


橋本:だからこれまでよりも新鮮なものになると思うし。
また『寿歌』は何度か改訂されて上演されてきたらしいんですけど、
今回のプロローグ以外の本編部分は一番最初に書かれたものに近いそうなんです。
何度も観てこられた方にも「あっ、こんな『寿歌』もあるのか!」と感じてもらえるんじゃないですかね。

     ライブ感覚で楽しんで



寿歌 チケットオークション♪

shinnosuke_choco-thumb-1322927832421916.jpg



戸田:稽古ではずっと試行錯誤していますけど、
自分が楽しんでいればキョウコが見えてくると思うので、
とにかく楽しんで、お二人についていこうと思ってます。


堤:戸田さんは突破口が見えたらドーン!
と突き進むタイプだと思うから、僕らのほうが大変になるかもしれない(笑)。
僕はもうお二人に頼るしかないと思っています。
また3人の中で誰か一人が「自分が引っぱらないと」と思ってしまうのも違うだろうし。


橋本:僕もメチャクチャ頼ってますよっ。
とにかく安心するために、二人の顔を見倒していこうと思ってますから。


堤:千葉哲也さん(演出)が言ってたんだけど、
役として相手に反応する以外に、「じゅんさん、その顔はおかしいからやめて!」みたいな、
そんなライブ感覚でもやってほしいと。
「こういう作品です!」と理屈をつけていく作品ではない。
僕らが楽しんで演じていれば、お客さんに見えてくるものは自由になるし、
思考もいろいろな方向にシフトできると思うんですよ。
おそらく震災と結びつける方も多いでしょうけど、僕らは意図的にそれをやるつもりはない。
それはご覧になる方が自由に感じ取るものだと思っています。


戸田:稽古場でお二人を見ているとすべてが柔らかくて、
千葉さんがおっしゃるライブ感というのも、こういうことなんだなってすごく納得できる。
私はちょっと頭が固いのか、一度やったらじゃあ次はどうしよう!?って考え込んじゃうんですね。
最初にヤスオさんと向き合うシーンをやった時、まだキョウコじゃなくてどこかに自分自身がいて、
どうしても恥ずかしくて大笑いしたしまって(笑)。


堤:いや正直、舞台上でじゅんさんの顔、見てみ。
笑うで。絶対に何かやってるから。


橋本:それは誤解・・・イヤ、ま、真ちゃんに言われたらしゃーないな(笑)。
前は確かに「なんかやらな!」としゃかりきに思ってました。
でも僕も大人になりましたからっ。


戸田&堤 ハハハハハ!


橋本:以前、千葉さんにどういう気持ちで演出をされるのか聞いた時に、
「例えて言うなら子育てみたい」と言われたんですよ。
なるほどと思った。
相手を傷つけないように、正しい方向に向かわせようとする
愛情を千葉さんの中から感じるんです。
包み込むような演出をされる方ですよね。


戸田:「これはどういう意味だろうね」って皆で考えるようにされる
千葉さんを見て、学校の先生みたい!と思ったりしますね。
すごくためになる勉強をさせてもらってます。


堤:ご自身が俳優だからだろうけど、こちらが楽しんで
やってるかどうかを一番に考えてくれる。
僕らが楽しんでいればいくらでも変化できるからと。
実際はたくさんのことを深く考えてくれていると思います。
この『寿歌』のせりふが関西弁なのも、関西弁には何かが裏にありそうに感じるからって言ってた。
僕らは意識しないで話してるけど、表面上の明るさと内に持ってるも
ののズレを千葉さんは感じてるんだろうね。


戸田:私も関西出身ですけど、ちょっと語尾が違うので難しいですよね。


堤:そう、僕ら3人とも兵庫県出身なので大阪の言葉とは違うんです。
もうちょっと品があると言いますか~(笑)。


橋本:ハハハ、まあ目クソ鼻クソですけど。(一同笑)












nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。